次元堂

思い込みで数学してます

「みかんとりんごが足せる条件」

「みかん3つとりんご5つ、合わせていくつ」
小学1年生の算数で最初に習うらしい。
「らしい」というのは、私には全く記憶がないから。
「この問題は異質の物を足しているので、成り立つのか」と異議を唱える人もいる。
確かに、その通りではある。
しかし、これが成り立つなら、何らかの条件があるはずである。
Wikipediaで「みかん」の生物学分類を見てみると以下が表示される。
ミカン科・ミカン亜科・ミカン連(カンキツ連)・ミカン属
同様に「りんご」は以下
バラ科・リンゴ属
確かに異質である。
外見はどうであろうか?
「みかん」
形状は概ね球形、直径は1~10cm程度、色はみどり~黄~橙、表皮全体にΦ0.1~1mmのディンプルがある。
「りんご」
形状は概ね球形、直径は1~10cm程度、色はみどり~黄~橙~赤、表皮は滑らか、光沢がある。
形状の特性が共通していることが分かる。
おそらく、この問題の出題者は、
①「みかん」と「りんご」の一致する特性を見出し、
②その特性を持つものの数どうしを足しあわせ、
③その特性を持つものの総数を求める
という高度な作業を要求している。

私が思うに、これは和算の伝統である。
ご存知、鶴亀算においては、
鶴と亀の頭を持つという共通の特性と足を持つという共通の特性、2種類の特性を利用して鶴と亀の個体数を求めている。

「みかん3つとりんご5つ、合わせていくつ」は算数・数学を習得する者たちの登竜門であ。


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