次元堂

思い込みで数学してます

”縦読み”を”深読み” Part 9 (最終章)

”数が降る街”の主催者;水宮うみの”縦読み”を深読みした。

この数列の係数だけを並べたものはパスカルの三角形になる。
パスカルの三角形”に関しては同じく”数が降る街”に幾つかの記事があるので参照されたい。

ここでは、パスカルの三角形を縦読みに並べて深読みした結果を報告する。

縦読みとは何か?

過去8回に亘って”縦読み”を深読みしてきた。

主な発見を以下に抜き出した。

  • 水宮うみが見出した0列をn乗したものと微分したものとの関係
  • 縦読みマトリックスにおける除数を素数とした場合あまりの分布
  • 除数が素数の場合のパターンを検討する中で見出した0次元からの俵積みの総数との関係

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1次元からの俵積みの総数/縦読みすることでスッキリとまとまっている。


パスカルの三角形についてWikipediaで調べてみると、単体との関係が示されている。
単体とはWikipedia単体では表現が難解でよくわからないが、噛み砕けば最小数の三角形で形作られる立体(0次元~)のことである。
但し、0次元は点、1次元は線(分)、2次元は三角形である。
この関係を縦読みで表現すると、各列が、頂点(0次元)の数,辺(1次元)の数,面(2次元:三角形)の数,立体(3次元:四面体)の数,4D立体(4次元:五胞体)の数,・・・,となっている。

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各行は単体の次元、列は構成要素(点,辺,面,・・・)の数を表している。


縦読みとは何か?
私の思うところでは、パスカルの三角形の性質をみるための視点の一つである。
「ただ視点が違うだけ」などと思ってはいけない。
水宮さんが与えて下さった「新たな視点」により、2ヶ月に及ぶ数学の旅をすることができたのである。
「数学する」ということは、「新しい視点を見つけること」だとつくづく感じたしだいである。

お礼

「”縦読み”を”深読み”」を展開することを快く承諾してくださいました水宮うみさんに感謝致します。


The End